細部へのこだわりと工夫。抜け感で描き出した広々空間
2024年5月9日 最終更新日時 : 2024年5月9日 admin
吹き抜けとスケルトンの階段（写真奥）で、LDKには開放感があふれる。木のスリットがはめ込まれた「歩ける吹き抜け」はスズモクの標準仕様。ダイニングテーブルをLD兼用テーブル＆ソファセットにしたことも、空間を広く使える工夫のひとつ。手前は、床埋め込み式で段差なしの畳スペースになっていて、くつろぎタイムに大活躍！
テレビ台の下には、実は床置きエアコンが隠れている。暖気は床下を通って各部屋に届けられる。基本的に冬はこの床置きエアコン１台で全館暖房が可能。
「空間をふさぎたくなくて……」と奥様の要望で吊り戸棚を採用しなかった抜け感たっぷりのキッチン。冷蔵庫を背面でなくリビングとの境に置いたため、広さが出て調理しやすい。おしゃれな造作棚は、壁の内側からしっかり補強済み。
キッチン脇のパントリー兼収納を中心 にして、回遊型動線になっている。右隣に冷蔵庫スペースを作るため、造作棚の奥行きは左側が40cm、右側が30cmと調整した。
スケルトンの階段と吹き抜けのスリットが、調和しながら抜け感を強調。すっと上下を貫く「見せ柱」もいい味を出している。階段下は収納にもできたが、ちょっとした休憩スペースに。飾りガラスのリビングドアと小窓を見上げるこの小空間に、来客がみな一度は座りたがる。
「歩ける吹き抜け」の２階部分。陽当たりの良さを生かして布団などを干せるように、ポールを渡してある。
「玄関は横長にしか取れなかったのですが、２人並んで靴がはけるなど、結果すごくよかったです」とご主人。
Ｒ形状の垂れ壁にした収納は、普段はロールスクリーンを下げて見えないようにしている。
クロスは家全体でそろえて統一感を出しているが、トイレだけ遊び心を発揮。トーンを落としたモルタル調のクロスを選び、床材と共にヴィンテージ感を出した。丸い鏡とあえてコーナー に下げられた照明がおしゃれ！
室内干しの観点から、あえて脱衣室と洗面室は引き戸で隔てた。脱衣室をメインに干すようにすれば、「洗濯物の下をくぐりながら洗面室を使うストレスがなくなる」と、奥様が絶対にこだわりたかったポイント。
アイアン調の洗濯ポールが空間をキュッと引きしめている。この水回りをはじめ、引き戸やドア類はすべて高さのある「ハイドア」を採用。天井が高く見え、これも家全体の抜け感に一役 買っている。
ライフスタイルの違いから寝室を分けているというご夫妻。在宅ワークの際の仕事場も兼ねている。
階段を上がったところにはトイレと洗面スペース。頭上のエアコンはほぼ夏の冷房専用。冷気が低いところに下りていく性質を利用する。
ウォークインクローゼット内は３方に棚板を巡らせて、バッグ類をしまう上段と服を下げる下段に分けた。
「倉庫っぽい見た目にしたくなかった」と、外壁にはモダン過ぎない白いガルバリウムをチョイス。濃い木目調サイディングと貼り分けた玄関先がアクセントに。
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